石巻あゆみ野駅前にあるあゆみ野クリニックでは漢方内科・高齢者医療・心療内科・一般内科診療を行っております。*現在訪問診療の新規受付はしておりません。
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投稿日時:2024/09/21震災を受けた能登一帯が台風崩れの低気圧によって洪水で流されている報道を見ていた私の脳裏に、ふとある光景が浮かんだ。
こうした自然災害で交通機関が麻痺したとき、駅や空港で途方に暮れている人にマスコミがマイクを向ける。「どちらに向かわれるんですか?」
するとその人は、「明日どうしても参加しなければならない会議が福岡であって・・・」と困惑しきった表情で答える。
そういう時私は
「日本人って、分からない」。
と思う。
台風なのだ。大災害なのだ。明日の福岡の会議なんか、あなたがどう出来るというのだろう。
私なら、そしてタイ人なら、こう言うとき一言
「マイペンラーイ」と言って、弱々しく笑う。それだけだ。だってどうしようもないんだから。
先日、規模は小さいが似たようなことがあゆみ野クリニックでも起きた。土曜日外来診察中に停電になった。最初はブレーカーが落ちたのかと思ったが、やがて周囲一帯が停電していることが分かった。そう分かった瞬間、私は「あ、そうなんだ」と思い、待合室に残っていた患者さん達に「すみませんが、この一帯が停電しているようです。今日の外来は出来ません」と告げた。「もう薬がないんですが」と言った患者もいたが、私は黙って肩をすくめた。そして従業員達に「仕方ないよ、帰ろう」と言ったのだが、彼らは何故か躊躇している。どうしたの?と聞いたら「だって明日休日当番ですよね、明日も停電したままだったらどうなるんでしょう?」という。
私は絶句した。明日も停電したままなら休日当番は出来ないに決まっている。だからってその地域一帯の停電の原因が我々に分かるわけもないし、明日復旧するかどうかも分からない。自分に分からないことを何故そんなに心配するのだろう?
日本人って、分からないなあ・・・。
私は両親がともに日本人であるという点では、明らかに日本人だ。日本国籍も持っている。しかし大災害で新幹線も飛行機も止まっているとき翌日の福岡の会議を心配して必死の形相になったり、自分には全く手に負えない停電で翌日の休日当番が出来るかどうかを心配する日本人というのは、私には
「全く理解出来ない」。
だってそれって、マイペンラーイじゃないか。
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投稿日時:2024/09/19救急搬送をするときでも、患者とご家族だけで行ってもらうときもあれば、看護師を同乗させるときもあれば、医師である私自身が同乗することもあります。
要するにそれは、救急搬送の中でも「やばさ」の違いがあるという事です。
まあこれは日赤に搬送だが、当院から日赤まで救急車なら10分以内だから、その間は大丈夫だろうと思えば患者本人と家族だけで行かせます。
いや、これはちょっとまずいかもと思えば看護師を同乗させます。当院の看護師はその10分の間に何かが必要になれば、それが出来る人ですから。
しかし医師である私が同乗するときというのは、ようするに救急隊の救命救急士にその場で指示命令出来るのが医師だけだから、です。つまり、毎日修羅場をくぐり抜けている救命救急士に対して「搬送時間10分」の間に医師が指示命令する必要が生じるかもしれない、と考えたときだけ、私が同乗します。
無論、僻地や離島で医療現場を守っている医師は、救急搬送にはなかなか同乗出来ません。何故なら、その患者に同乗し、戻ってくるまでに他の患者が急変するがその時医師は誰もいないという事がありうるからです。だからそう言うところでは医師はあくまでその場にいて、もし救急隊から指示を仰ぐ連絡があれば電話で対応になります。しかし幸いあゆみ野クリニックから日赤までは救急車だと10分です。だからその10分の間に医師として救急救命士に即座に指示命令を下す必要があるかも知れないと看做したときだけ、私が救急車に同乗するのです。
指示命令という言葉に反感を持つ人がいるかもしれませんが、本当に緊急なら、必ず「指示命令権」を持つ人間がその場にいなければならないのです。
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投稿日時:2024/09/15来月(2024年10月)から石巻でも接種が始まる新型コロナワクチンの一部に、新しく開発されたレプリコンワクチン「コスタイベ」が使われるという。色々な情報を勘案した結果、今回当院はこの秋の新型コロナワクチン接種は見合わせることにした。
これまで接種されてきた新型コロナワクチンはmRNAワクチンというワクチンであることはご存じの方も多いと思う。新型コロナウィルスが人の細胞に侵入するために持っている「スパイクタンパク」だけを合成させるmRNAをワクチンとして体内に入れる。
従来の説明では、ワクチンとして体内に入ったmRNAはただちに分解されるから安全、とされてきた。一方、mRNAワクチンの効果が長続きしないのはまさに同じ理由、つまり取り込まれたmRNAがただちに分解されるからだ、と考えられるようになってきた。あちらを立てればこちらが立たずと言うわけだ。
そこで、ワクチンとして入れるmRNAが容易に体内で分解されないようにしたというのが今回初めて実臨床で使われるレプリコンワクチン「コスタイベ」だ。レプリコンワクチンの場合は、一度体内に入れたmRNAは体内で自己複製をくり返し、長時間体内に留まるという。だからワクチンの効果が長持ちするというのだが、ちょっと待て。
そもそも従来、ワクチンとして体内に入れたmRNAはただちに分解されるから安全だ、と言われてきたのではないか。それなら、ウィルスの一部のタンパク質をコードしたmRNAが体内で自己複製を繰り返し、長く留まるなら、従来説明されてきた安全性の理由は覆るではないか。
iScienceという医学ジャーナルに報告されたこのワクチンの安全性試験を見ると、たった96人を対象に45日間経過を観たに過ぎない。このワクチンは従来のコロナワクチンとは大きく異なる点があるのだから、こんな小規模かつ短期間の安全性確認試験では不十分だ。
次ぎに、新型コロナワクチンの効果が長続きしないのは、今のmRNAワクチンで体内に取り込まれるmRNAがすぐに分解されてしまうからというよりは、新型コロナウィルスが急速に変異をくり返し、数ヶ月前に打ったワクチンは既に次の変異株には効かない、と言うのが主な原因だろうと思う。
さらに、このワクチンはどういう製法であれ要するにウィルスを攻撃する抗体を身体に作らせるのだが、新型コロナウィルスは変異する度に抗体の攻撃をすり抜ける能力を驚異的に高めている。これも明らかにウィルスが変異する度に新型コロナワクチンが効かなくなった理由と考えられる。レプリコンワクチンも、「抗体を作らせる」という点では作用機序は同じだ。それなら、どんなにmRNAが体内で複製され長期間留まっても、どのみち作られる抗体をウィルスがすり抜けるなら、感染予防効果はさして期待出来ないだろう。
厚労省の発表によると、コスタイベのワクチンとしての効果の検証は2023年、δ(デルタ)株が蔓延していたベトナムにおいて16000人を対象に行われ、感染予防効果56.6%、重症化予防効果95.3%と報告された。しかしこの治験はδ株が蔓延している状況で行われたものであって、現在日本で流行しているオミクロン株に対する効果は現時点(2024.9.23)でまだ発表がない。新型コロナウィルスは凄まじいスピードで変異するが、とくにオミクロン株になって以来、ワクチンによって作られる抗体の攻撃をすり抜ける能力が比較的に高まった。従って、デルタ株が主流であったベトナムでの治験は現在日本で流行しているオミクロン株の変種に対する効果を証明しない。さらに、この治験が行われたベトナムすらこのワクチンを認可せず、今のところコスタイベを認可したのは世界中で日本だけだ。
このような状況を総合して、私は石巻市と石巻市医師会に「あゆみ野クリニックはこの秋の新型コロナワクチンを見合わせる」と通知した。なお、レプリコンワクチンであっても接種するのはスパイクタンパクを作るmRNAだ。mRNAやそれが作るスパイクタンパクが感染性を持つわけではないから、一部の人々が主張するような「レプリコンワクチンを接種されると他人にコロナウィスルを感染させてしまう」という主張には根拠がない。従って当院は、レプリコンワクチンを接種した人の来院制限などは行わない。
そもそもファイザーからもたらされた、コスタイベではない従来改良型ワクチンの「効能効果」にも「本薬剤の効果持続期間は不明」となっていて、私はそれを読んだ時点でかなり消極的になっていたのだが、さらにレプリコンワクチンが一部使われる,しかもそれは上に説明したような代物だということなら、少なくとも今回は見合わせた方がいい。安全性、有効性が共に疑問なワクチンは、市民に接種出来ない。
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投稿日時:2024/09/15「石巻が好きです」というグループで私が遭遇した馬鹿ども。
「石巻が好きです」というグループで、あまりに馬鹿馬鹿しい私に対する攻撃が多かったから、そのグループを抜け、
「要するに、馬鹿しかいない」。
と書いた。
すると鹿股孝裕(https://www.facebook.com/profile.php?id=100080315450449&comment_id=Y29tbWVudDo4Mzc5NDkzMTg1NDY0MDg2XzIyOTUxMzI2NzQxNjYyNTE%3D)なる馬鹿が、
[
「一括りでおっしゃる必要が有るのかなぁ?」
とコメントしたので、
「では一人一人、論ってやろう。別投稿でな」
と返したところ、此奴は
「好きにしな。お前のターゲットにはならんわ。笑」
と返してきた。つまり、鹿股孝裕は石巻の野蛮な馬鹿の一人であった。
ごとうまこと(https://www.facebook.com/profile.php?id=100010965586722&comment_id=Y29tbWVudDo3OTM3NDI1MDgzMDM1OTQ3Xzc5NTM1ODA2MzE0MjAzOTI%3D)
は、女川から来た老婆についてきた私の「老婆の呟き」という投稿に対し、
「私は震災前牛乳の営業で女川を回ってましたが今の女川が変には見えないがこの人には珍奇に見えるのかね。街の作りはそこに住む住民の方の判断だし他所の人が軽々しく判断すべきものではない。観光客を呼ぶのが悪い事とは思えないしあの商店街で頑張っている人達に失礼だと思うよ! あと医者ならお年寄りの個人情報及び老婆じゃなくおばあさんとかで呼ぶべきでは?この人の医者としての見識をちょっと疑います」
と抜かした。まさに、馬鹿だ。
そもそも、私がこのグループを抜けたきっかけを作った人物は阿部 嘉寿であり、気仙沼市立病院の移転にあたって患者の個人情報漏洩が起きたという記事を元にした私の投稿に対して、「石巻人は馬鹿だといいたいだけ」というコメントを付けてきた。またこの阿部 嘉寿は「馬鹿と貧乏人街、石巻に都で落ちでようこそ。」とも言ってきた。
現在この阿部 嘉寿は私をブロックしており、こやつのプロフィールを私が覧ることは出来ないが、此奴に対し、「あなたは生涯一度でも石巻以外で生活したことがあるか?」と私が問うたところ、阿部 嘉寿は
人生の2/3は石巻以外だった、と答えた。ところが私がこの者のプロフィールを見たところ、生まれた場所も住んだ場所も、石巻としか書いていない。
「人生の2/3は石巻以外だったと言うが、あなたのプロフィールには生まれも住んだ場所も石巻としか書かれれていないが?」と問いただしたところ、阿部 嘉寿は「俺は船乗りだ。だから人生の2/3は船で過ごした」・・・。
そこで管理人が割って入ったので私が
私が激しく相手を攻撃したのは還暦にもなった身として反省すべきでした。しかしこの人は再三再四、これまでも私の人格攻撃をくり返してきました。「あなたの人間性が嫌いなだけだ」とかね。私はこれまで出来るだけこの人物の下らぬ発言は無視してきたのですが、あまりにも度重なるので「ここで一度は叩いておこう」と思ったのです。お騒がせして失礼しました。
と管理人にわびたところ、石巻市議会議員である原田豊(https://www.facebook.com/haradayutaka124)が私のその発言をあげつらい、
「私が激しく相手を攻撃したのは還暦にもなった身として反省すべきでした。お騒がせして失礼しました。」と私の文章を模範解答に添削した、と抜かした。なんという馬鹿だろうか。こんな若造が私に向かって「模範解答を添削した」とは!
最後に辻久子(https://www.facebook.com/groups/233613273417205/user/100006940721898)なる馬鹿は、私の発言に対し文章ではなくイラストで帰してきたので、「そちはどうやら、一単語を書く能力もないというわけだのう。無能とは哀れなものだ。」と返したところ、「文章が書けないのが悪いのか(この一言は、さすがに恥ずかしいと思ったのか、今は削除されている)」と言い放った。
なんと無数の馬鹿どもがいることか!およそ、馬鹿が堂々と幅を利かせているのが石巻という街だ。
だが問題は、このように馬鹿だけで成り立っているというのが、石巻だけではないという事だ。日本中の殆どが、このような馬鹿で成り立っている。
「政府が悪い」などと言うが、そもそもの日本国民一人一人が、このような馬鹿どもなのだ。これでは、まともな政府など、出来るわけが無い。
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投稿日時:2024/09/13
女川からある老婦人がご家族に連れられて受診してきました。その方は一人暮らしですが、昼寝から目が覚めた時など、「あれ?さっき娘がいたはずだ」と思い、探し回るのだそうです。娘さんは車ならそう遠くはないところに住んでいて、頻繁に様子は見にきますが、同居はしていない。それで家族が「どうも変だ」と言って物忘れ外来がある当院に連れてきたのです。
認知症のスクリーニング検査(MMSE)をやりましたが正常。高齢者鬱尺度も正常。「老年期妄想」というのもありますが、うーん、というわけ。
ところがその時、ご本人がポツリとつぶやいたです。
「みんないなくなっちゃったから」。
そうです。女川町の人口は震災直前の1万人から、今5千人まで減っています。珍妙なほど豪華に再建されたのは駅舎と、町役場と、駅から港に通じる一本のショッピングストリートだけ。そこを一歩出れば、昔から衰退が止まらない田舎町のままです。
「だけどあの駅前の通り、ずいぶん華やかになったじゃない」と私がいうと、おばあさん「あそこにお客さんが来るのは、週末だけよ」と。
そうなんです。あの通りって、要するに観光客狙いです。平日はがらんとしているのです。
どうやらそのお婆さんは認知症でも精神異常でもないようです。彼女は、寂しさが募っているのです。その寂しさが昂じて「娘はどこに行ったんだろう」ということになってしまうようです。
女川は「復興のフロントランナー」などと持て囃されましたが、現実はこの老婆の一言が全てです。
「みんないなくなっちゃったから」。
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投稿日時:2024/09/09当院心療内科によく来る女性(奥様)。夫が家事を全く手伝ってくれないというお悩み。
当然その人が私の患者なんだから(つまり診察料を払ってくれるのだから)、私はさももっともらしく「そうですね」と頷くが、実は心の中では「そんなの無理」と思っている。
男にとって必要な家事はただ一つ、子供の養育だ。これは男にとってもいの一番に重要だ。しかし、洗濯だ、掃除だ、食器洗いだ、ゴミ出しだ、風呂の掃除だ、何だかだ・・・と言うことに関して、男と女の価値観は初めから、おそらくは生まれつき、異なる。
男子学生のアパートに行けば分かる。ゴミはほったらかし、掃除?さあ、そう言えば掃除機あったっけ?洗濯なんてものは、全自動洗濯機に全部放り込んで乾燥させ、部屋の片隅に積んでおく。これは乾燥機で良いがこれは生地が傷むからだめ、これはガーゼでくるむなんていう価値観は、男には最初から、ない。破けたら次の安いのを買えばいいのだ。ある学生時代の友人が言っていたが、自分は学生で高い乾燥機なんか買えないが、なあに、一週間ぐらい干しておけばいつかは乾くさ。別にそれで下着にカビが生えたって、そんなカビに害はない。
食器洗い?そもそも男にとって、食器は食うものじゃない。喰うのは食器の上に置かれた食い物であって、食器は喰えないのだから、レンチン出来ればそれでいい。逆に、どんなに高級な食器でも、レンジでは使えませんなんてものは男は買わない。レンチン出来るかどうか、なのだ。
例外はあれど、ほとんどの男にとって、家事とはそう言うものだ。要するに、どうでも良いのだ。だから奥さんが「ウチの旦那は全然家事を手伝ってくれない」と嘆いても、旦那としては家事なんか「どうでも良いもの」だから手伝わない。旦那から見れば、妻が家事をやるのは妻の趣味ぐらいにしか思って無い・・・そして、実は私もそう思っている。
しかし、子供がいるのに、そして夫婦ともに正社員、正職員として仕事と収入があるのに、子供の世話は全部妻、と言うのは許せない。子供というのは、夫婦二人の子供だ。妻だけの子供ではない。まして夫婦共々正社員・正職員なのであれば、社会的責任も同じだ。それなのに子供が熱を出しても常に妻にそれを押し付ける夫がいる。こういうのはアタマがおかしい、と私は思っている。
子供の世話だけは、両方でやれ。
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投稿日時:2024/09/01緑茶は、生薬としては「清熱薬」です。熱を冷ます。ツムラのエキスでは、川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)に入っています。
川芎茶調散は軽い風邪で微熱気味の時に使うのだそうですが、実は私は一回も処方したことがありません。軽い風邪気味なら、桂枝湯も香蘇散もあります。少し咳が出るなら参蘇飲でも良いでしょう。どうしてもこの人は川芎茶調散だという患者は、あまりいないのです。
清熱薬として使うお茶は,必ず緑茶です。ウーロン茶でも紅茶でもありません。
ところがついさっき、私は用事で街に出て、この残暑などとは到底呼べない猛暑の中、ちょっと商店街にあったお茶屋に入って茶を一杯所望しました。
冷たい緑茶が一杯供され、それを飲んだ途端、私は汗と暑苦しさがスッと退くのを覚えたのです。なるほど、これが緑茶の清熱か、と納得しました。
緑茶が清熱薬だというのは、おそらくこういう経験から出たのでしょう。これは冷たいウーロン茶でも紅茶でも経験出来ません。冷たい水でも無い。やはり、冷たい緑茶なのです。しかも不思議なことに、ペットボトルの緑茶を冷蔵庫で冷やしても、こんな「すっと汗が引く」感覚は起きません。無論ペットボトルの緑茶だって水分は補えますから、当院にはペットボトルのお茶、ウーロン茶、お水を常備しており、待ち時間が一時間を超えた人は必ずこうしたものを配るようにしています。しかしこの、淹れ立ての緑茶を冷やしたものを一杯、と言うのは、格別です。
つまり緑茶の清熱作用というのは、実際に発熱しているとき解熱剤になる、と言うことではないようです。コロナで38℃の熱がある人に冷たい緑茶を飲ませたって、一瞬ほっとするかも知れませんが熱は下がりません。しかし、こう言うめちゃくちゃ暑い日にそっと冷たい緑茶を一杯出されると、それをゴクリと飲んだ瞬間、すっと汗が引くのです。
今日は、緑茶という生薬の薬効を身をもって体感しました。