石巻あゆみ野駅前にあるあゆみ野クリニックでは漢方内科・高齢者医療・心療内科・一般内科診療を行っております。*現在訪問診療の新規受付はしておりません。
湯治の勧め
2025/06/29
今日は相方と一緒に湯治に行きましたが、じつは湯治の目的がそれぞれ違っていたので、別々の温泉に行きました。どちらも大崎市内にある三峯荘とひまわり温泉・花折りの湯です。この2つの温泉は実は車で10分もかからない位近いんですが、湯質は全く違います。
三峯荘は単純泉の源泉掛け流し、加水も加温もしていませんというものです。なので真夏に入るにはちょっと湯が熱すぎるのですが、相方は数日前に痛めた腰の療治に行ったのですからここに連れて行きました。あちこち関節の痛みには、まさに著効する温泉です。
一方相方を下ろした後私は車ですぐのひまわり温泉・花おりの湯に行きました。温泉のHPにはぼかして書いてありますが、ここの湯はph 8.2と言うアルカリ性です。そしてここの湯は泥炭層を通って地上に上がってきます。ですので、泥炭が飽和状態で含まれています。飽和して溶けない泥炭はチラチラと湯に舞っています。それは人間の垢ではなく、溶けきれなかった泥炭なのです。
泥炭というのは太古の植物が炭化したけれども黒炭ほど純粋な炭素構造にまではなっていないというものです。だからこの温泉はPh8.2と言うアルカリ性に加えて、いわば泥パックをするのと同じ効果を持つわけです。だから「肌に良い」のです。何故かそのことがHPでは強調されていませんが(多分保健所の「いかがなものか」が入ったのだろうと思います)、医学的にはそう言う事です。弱アルカリ性だから余計な痂皮は溶かしてしまい、しかも泥パックと同じ効果で肌の状態を改善させるのです。
単に気分転換で温泉に行くのなら何所でも良いのですが、ここが悪いからと宇治に行くと言うときにはやはりそれぞれの温泉の特徴をよく考慮していくのをお薦めします。
なお通常温泉の浴場は画像として公開できませんが、今日はわざわざその為に専用個室風呂を1時間予約しました。他の客は誰もいないのですから、画像を公開しても良いでしょう。