鍼は門前の小僧レベルですが・・・。

2023/06/30

いつも血圧やら不眠やらで通ってくる71のおばさん(最近の71はまだお婆さんじゃないです)が「今日は腰が痛くて」と言いながら診察室に入ってきた。ぶつけたかなんかした?いやいつも時々やるんです、ぎっくり腰、と言うから、じゃあそこの診察ベッドにうつ伏せになって、と言い、痛いところ出して、と言ったらだってお尻だものと言う。71のあなたが58の私に恥ずかしいも何も無いでしょと言ったら「あら女は何歳になっても恥ずかしいわよ先生」。


はいはいそうですか、と聞き流しながらお尻をべろんと出させて、何処が痛いの、と訊くと腸骨のちょうど真ん中辺りを触る。


腎輸と命門、両側の大腸輸、そして痛む場所にパパッと鍼を打ち、私が処方打ち込むまでそのままね、と言った。通導散と治打撲一方を電子カルテに入力し、今日は血圧の薬にいつもの下剤と今日出す漢方だけと言ったら、「いつもの漢方はどうするんですか」と言うから「漢方は先急後緩と言って、急に来た症状を先にして、慢性症状は急性の症状が取れた後に治療を再開するんですよ」と教えた。そこまでかれこれ10分。


さあ抜きますね、と言ってちょっと捻鍼しながら抜針し、立って歩いてみてと言うと「ベルトしないと」。「いやベルトしないで立って歩いて」と言った。患者さんこわごわ立って歩く。


あら!痛くない!痛くないわ先生!
とりあえず今薬局によっておうちに帰れる時間だけ痛みを止めました。でもこれは一時的ですから、後は羌出した漢方飲んでくださいねと言って帰した。

鍼はともかく即効性があります。医者が鍼を打つ権限はあるのですが、保険診療と同時にやってこ金を取ると混合診療と言ってこれは出来ません。勿論日を改めて鍼だけやれば自由診療でお金は取れますが、鍼はともかく「今、その場で痛みをとる」ためにやるので、日を改めてというわけにいきません。結局ただでサービスになってしまいます。まあ患者さんが集まってくれたらいいかなと。


PAGE TOP