アルツハイマー病待望の「根本治療薬」の効果の程

2023/08/22

何十年も前から皆が待ち侘びていた「アルツハイマー病の根本治療薬」がついに我が国でも発売される予定です。早ければ今年中にも使えるようになるかもしれません。レカネマブと言うのですが、従来のアリセプト(ドネペジル)やメマリー(メマンチン)などとは違い、アルツハイマー病の発症のメカニズムそのものを改善させるというので、ものすごく期待が高まっています。難しくいうと脳内に「アミロイドベータ」という異常タンパクが溜まるのを抑えるのです。抑えるどころか、たまったアミロイドベータを減らしてしまうと言います。ついに出来たか!!なんですが・・・。

その薬はどれぐらい効くのかというと。

CDR-SBという18点満点のスコアで認知機能を測ったんだそうです。1600人ぐらいの早期アルツハイマー病の人(そのスコアで平均3,2点ぐらいの人)をレカネマブ群とプラセボ(本物と見分けがつかない偽物)群に分け、18ヶ月、つまり一年半経過を追ったら、レカネマブ群では認知機能悪化が1,21点にとどまったのに対しプラセボ群では1.66点悪化したから、両群には統計的に有意差がついた、というのです。

18点満点のスコアで3.2点の人を対象にして一年半経過を見て、1.66点の悪化を1.21点の悪化に食い止めた・・・。うーん。それで1年間のお薬代が375万円ですって!もちろん保険は使えるでしょうが、後期高齢者で1割負担であっても自己負担が1年間37万5千円。それで効果はこの程度。ちなみにこの薬は2週に一回点滴だそうです。それも大変ですよねえ。

期待が大きすぎたせいでしょうか、印象は「うーん」なのであります。


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