秋のコロナワクチン接種について

2023/09/21

この内容は新着情報にも載せましたが重要なのでこちらにも掲載します。

 

当院では9/20か現在流行の主流であるらxbb株対応ワクチンの接種を始めました。しかし私が世界中の英文医学論文を検索出来るPubMedと言うサイトで検索したところ、実験室レベルでxbb株に対する抗体が出来たという論文はありましたが、現在接種されているワクチンがxbb株に臨床的に有効であることを報告した英語の医学論文は存在しませんでした。つまり今接種しているのは実験室でxbb株に対する中和抗体を作ることが出来ると確認されたワクチンであって、それが臨床的にどの程度有効なのかについて根拠となるデータはありません。

 


ウィルスは数ヶ月から1年で変異しますので、そのたびに新しい変異株について千例以上のヒトを対象にした臨床試験をやるのは不可能です。従って、変異株に対するワクチンの有効性は従来のインフルエンザワクチンもそうですが、「実験室で今流行している変異株に対する抗体が出来た」事をもって認可されます。毎年皆さんが受けるインフルエンザワクチンも、その年によって流行株が変わるので、「今年流行するであろう変異株」を予測した上で実験室内で抗体が出来ることを確認して良しとします。毎年数千人規模の臨床治験などやれないからです。その従来型インフルエンザワクチンの有効性は年によって異なりますが、平均すると約4割です。

 


一方今回のコロナワクチン接種は7回目ですから、私を含めほとんどの市民はワクチンの副作用(発熱、痛みなど)がどの程度か、既に経験的にご存じと思います。なお現時点ではコロナワクチンは全額公費負担ですので、ワクチンを受けても自己負担はありません(ちなみに本当のお値段は2200円です)。


院長個人の判断ですが、医療、福祉、介護に携わる方、小児や高齢者に関わる方にはその方の副反応が過去に重篤でなかった場合は接種を強く推奨します。私自身も医師ですので接種を受ける予定です。また学校関係者、つまり教員などにも「ある程度」推奨します。後期高齢者、糖尿病、コントロールされていない高血圧をお持ちの方、透析中の方などには「強く積極的に」接種を推奨します。一方過去のコロナワクチン接種で重篤な副反応を経験された方には接種をお勧めしません。そのような方に予想されるような有害性を上回るほどのメリットは、今のコロナワクチンにはないです。その他の方々は、上記の情報をご理解の上、ご自分で受けるかどうかご判断ください。


PAGE TOP