厚生年金に拘るのはナンセンス

2025/02/28

今必死に人材募集をしているが、応募しようとする人が躊躇する最大の理由が当院は医師国保、国民年金だという事だ。

医師国保の負担額は社保とほぼ変わらないのだが、厚生年金から外れるというのが躊躇の理由になる。

しかし、今現役で厚生年金を負担している人が年金受給年齢に達したとき、はたしてこの国の年金制度ってあるんですかと私は問いたい。

私個人は、去年60歳になったときから年給受給を請求した。65歳から受給するよりこんなに年金額が減りますと年金事務所の窓口職員に言われたが、


「いや、そういう架空の計算に興味はありません。私はそもそも、今から5年後に日本の年金制度が存続しているかどうか、極めて疑わしいと思っていますから、取り返せるうちに取り返せる分を取り返すんです」と言い放ったら窓口職員はパッと態度を変えて、さっさと私の年金受給の手続きをしてくれた。

簡単に言うと、65歳から受給すれば15万になるはずの年金を60歳から受給したから月10万に下がったのだが、そういう計算はそもそも五年後この国の年金制度、存続してるんですか?形の上で存続していても、年金受給年齢は確実にさらに繰り上げられますよね?という主張の前には無意味だ、と言うことだ。

およそ今働いて年金を払っている人々は、将来確実に損するんだから、年金が厚生年金なんて言うのは、負担額だけ多くて損するだけです。日本国そのものの存続すら危ぶまれる今、年金制度があなたが今の受給年齢、つまりあなたが65歳になったときどうなるかなんか、全く信用出来ない。

だからこそ当院は国民年金にして、厚生年金職場負担分は「今の給与」にしている。全く当てにならない厚生年金を本人も当院も負担するより、その分国民年金にして、「盗み取られる金」を最小限にし、その分は給与を高くするからそれで将来設計をしてくださいね、と言うのが私の考え方なのだ。

重ねて言うが、厚生年金が国民年金よりも得だというのは、今の日本国というシステム、あるいは日本国の厚生年金というシステムがあなたが年金を貰う年齢になったときに今のまま存在すると仮定しての話だが、これほど急激に少子高齢化が進行するなかで、そんなことはあり得ないんです。だから「厚生年金」に加入して国に余計な年金を払うのは、今の現役世代にとっては完全に無駄です。

公的年金ってのは、国が経済成長する中では辻褄が合いますが、今のように少子高齢化と人口減少が進む日本社会では、確実に払う人が損するのです。

 

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